一般財団法人日本ADR 協会（JADRA）主催シンポジウム「変革期を迎えた日本のADR とADR 法制」のご案内

日頃は、日本ADR 協会の事業に格別のご理解・ご協力をいただきありがとうございます。法制審議会仲裁法制部会及びODR 推進検討会での審議に見られるように、現在、日本の ADR 法制は、2004 年のADR 法制定以来、約20 年ぶりの変革期を迎えつつあります。そして、こうした議論の底流には、グローバル化のますますの進展やIT 技術の革新、そして直近ではコロナ禍により一気に加速したデジタルトランスフォーメーションへの動きといったADR 法制定以後の急速な社会状況の変化があると考えられます。そこで、本シンポジウムでは、大きな変革期を迎えた日本のADR 及びADR 法制をテーマとして取り上げます。

第1 部では、「日本のADR のこれまで・現在・これから」と題し、日本のADR 法制と歩みをともにしてきた当協会の草創期から今日までを知る当協会歴代代表理事による鼎談を行い、日本のADR と当協会のこれからを展望します。

第2 部のパネルディスカッションにおいては、法制審議会仲裁法制部会やODR 推進検討会での審議に携わる実務家・研究者に加え、ハーグ条約案件など渉外案件におけるADR にも造詣の深いパネリストをお迎えし、執行力の付与、ODR 関連の規律の整備など、法制面をめぐる検討の最新状況を紹介するとともに、そうした議論や、ますます加速しつつあるODR の推進をめぐる動きが、日本における今後のADR 実務やADR のあり方にどのようなインパクトを与えるのかについて、ディスカッションを行います。

本シンポジウムは、新型コロナウイルスをめぐる状況を考慮し、日本国際紛争解決センター（JIDRC）の最新の設備を利用し、オンラインでの開催とさせて頂きます。お忙しいこととは存じますが、奮ってご参加くださいますようお願い申し上げます。